回転体の体積を求める ~できるだけ簡単に解く!~
体積の求め方!
- 底面積×高さ(錐なら\(\frac{1}{3}\)倍)
問題 図のように\(1\)辺の長さが\(2cm\)の正方形を\(7\)枚使った図形があります。この図形を直線ℓを回転の軸として\(1\)回転させてできる回転体の体積を求めなさい。
もくじ
回転体の体積を求める方法を考える
- 直で求める方法
- 簡単に求める方法
「直で求める方法」は、特に何も考えず求めたい体積をガンガン計算していきましょう!
「簡単に求める方法」は気づけば簡単に解くことができますが、気づくまでに時間がかかるかもしれません。
直で求める方法
回転体\(A\)の体積
底面は半径\(2cm\)の円で、高さ\(2cm\)だから
\(\pi ×2^2×2=8\pi~(cm^3)\)
回転体\(BC\)の体積
底面は半径\(4cm\)の円で、高さ\(2cm\)だから
\(\pi ×4^2×2=32\pi~(cm^3)\)
回転体\(DE\)の体積
回転体\(DE\)=回転体\(DEA’\)-回転体\(A’\)
「底面の半径\(6cm\)の円で、高さ\(2cm\)の円柱」から「底面の半径\(2cm\)の円で、高さ\(2cm\)の円柱」をひけばいいから
\(\pi ×6^2×2-\pi ×2^2×2\\=72\pi -8\pi\\=64\pi~(cm^3)\)
回転体\(FG\)の体積
回転体\(FG\)=回転体\(FGB’C’\)-回転体\(B’C’\)
先ほどと同様に考えて
「底面の半径\(8cm\)の円で、高さ\(2cm\)の円柱」から「底面の半径\(4cm\)の円で、高さ\(2cm\)の円柱」をひけばいいから
\(\pi ×8^2×2-\pi ×4^2×2\\=128\pi -32\pi\\=96\pi~(cm^3)\)
すべてをたして答えを出す!
\(8\pi +32\pi +64\pi +96\pi =200\pi\)
答え \(200\pi~(cm^3)\)
簡単に求める方法
回転体\(A\)を\(A’\)へ、回転体\(BC\)を\(B’C’\)へあてはめる
「回転体\(DEA\)+回転体\(FGBC\)」を求めればおしまい!
回転体\(DEA\)の体積
底面は半径\(6cm\)の円で、高さ\(2cm\)だから
\(\pi ×6^2×2=72\pi~(cm^3)\)
回転体\(FGBC\)の体積
底面は半径\(8cm\)の円で、高さ\(2cm\)だから
\(\pi ×8^2×2=128\pi~(cm^3)\)
よって、求める体積は
\(72\pi +128\pi =200\pi\)
答え \(200\pi~(cm^3)\)
まとめ
計算量は「簡単に求める方法」が圧倒的に少ないです。しかし、気づくまでに時間がかかっては意味がありません。簡単に解くことにこだわらず、トータルで早く正確に解く方法がいいでしょう!
タグ:回転体