有効数字とは? ~わかりやすい例で考える!~
もくじ
有効数字とは?
- 有効数字・・・意味のある数字
「意味のある数字」と言われても何だかよくわかりません・・・有効数字\(3\)桁など意味不明です。
\(200m\)走で有効数字を考える!
\(200m\)走をするとき、ラインを引くことを想像してください。
人間が\(200m\)のラインを引くとき、寸分の狂いもなくきっちり引けるでしょうか?
答えはNOですよね。
メジャーで測って、限りなく\(200m\)に近い値にすることはできますが、ぴったり\(200m\)(真の値)にはなりません。
そこで、どのくらいズレ(誤差)があるかを示すのに有効な数字が「有効数字」です!
「有効数字の表し方」は覚える!
- 整数部分が\(1\)桁の数と\(10\)の何乗かの積の形で表す。
例えば「\(200m\)」を有効数字の表し方で書くと次のようになります。
① \(2×10^2~(m)\)
② \(2.0×10^2~(m)\)
③ \(2.00×10^2~(m)\)
など
この①〜③で「違い」を考えてみましょう!
有効数字\(3\)桁って何?
どのくらいズレ(誤差)があるかを示すのに有効な数字が「有効数字」でした。
有効数字は左から数える!
「① \(2×10^2~(m)\)」のとき有効数字は\(1\)桁
① \(2\)\(×10^2~(m)\)
「② \(2.0×10^2~(m)\)」のとき有効数字は\(2\)桁
② \(2.0\)\(×10^2~(m)\)
「③ \(2.00×10^2~(m)\)」のとき有効数字は\(3\)桁
③ \(2.00\)\(×10^2~(m)\)
有効数字の桁が大きくなるとどうなる?
\(200m\)で、有効数字が\(1\)桁の場合
有効数字は左から数えるから「\(2\)」
よって、「百の位まで正確に測った(信頼できる)」ことになります。
同様に考えると、
\(200m\)で、有効数字が\(2\)桁の場合
有効数字は左から数えるから「\(2,0\)」
よって、「十の位まで正確に測った(信頼できる)」ことになります。
また、
\(200m\)で、有効数字が\(3\)桁の場合
有効数字は左から数えるから「\(2,0,0\)」
よって、「一の位まで正確に測った(信頼できる)」ことになります。
このように、有効数字の桁が大きくなるほど\(200m\)に近い値になるということです。
どれくらいズレ(誤差)がある?
①と③で比較してみましょう。
① \(2×10^2~(m)\)
上記の表し方から、有効数字が\(1\)桁で「\(2\)」であることがわかります。
「\(200m\)」を左から数えるから
百の位まで信頼できるとわかる!
十の位を四捨五入して「\(200m\)」になる数は
真の値を\(a\)とすると
\(150≦a<250\)
「\(150m\)」でも四捨五入して「\(200m\)」と考えていることがわかる!
誤差は「\(50m\)」
③ \(2.00×10^2~(m)\)
上記の表し方から、有効数字が\(3\)桁で「\(2,0,0\)」であることがわかります。
「\(200m\)」を左から数えるから
一の位まで信頼できるとわかる!
小数第一位を四捨五入して「\(200m\)」になる数は
真の値を\(a\)とすると
\(199.5≦a<200.5\)
「\(199.5m\)」でも四捨五入して「\(200m\)」と考えていることがわかる!
誤差は「\(0.5m\)」
先ほどと同様に、
有効数字の桁が大きくなるほど\(200m\)に近い値になるということです。
まとめ
① \(2×10^2~(m)\)
有効数字が\(1\)桁で「\(2\)」であることがわかります。
↑これは有効数字の表し方を覚えるしかありません!!!
例えるなら、百の位しか書いていないメジャーで測っているということです!
③ \(2.00×10^2~(m)\)
有効数字が\(3\)桁で「\(2,0,0\)」であることがわかります。
↑これも覚えていなければダメです!!!
例えるなら、一の位まで書いてあるメジャーで測っているということです!
- 有効数字・・・意味のある数字
最初に書いた「意味のある数字」とは、どこまで正確に測った(信頼できる)かです。
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