平方根 分母の根号(ルート)をなくす!~有理化~
中学校の数学で平方根の問題を答えるときは
暗黙の了解が2つあります!
- 根号の中は簡単にする!
- 分母の根号をなくす!
今回は「2.分母のルートをなくす!」について説明します☆
もくじ
分母のルートをなくす方法
根号はどうしたらなくなるのか?
- 2乗したら根号はなくなる!
例えば\(\sqrt{2}\)を2乗すると
\(\sqrt{2}^2=2\)
また\(\sqrt{5}\)に\(\sqrt{5}\)をかけると
\(\sqrt{5}×\sqrt{5}=5\)
以上のように根号をなくすことができます☆
分母の根号をなくす方法
問題1 \(\frac{2}{\sqrt{3}}\)を分母に根号を含まない形で表しなさい。
「有理化」・・・根号を含まない形で表すこと
この問題の場合「分母を有理化する」という
分母の\(\sqrt{3}\)をなくしたいから分母に\(\sqrt{3}\)をかければいい
\(\frac{2}{\sqrt{3}}×\frac{1}{\sqrt{3}}=\frac{2}{3}\)
分母に根号を含まない形になりました!
これは間違いです!
なぜか?
もとの数「\(\frac{2}{\sqrt{3}}\)」に勝手に「\(\frac{1}{\sqrt{3}}\)」をかけたら全く違う値になってしまう!
例 \(\frac{4}{2}\)を分数でない形で表しなさい。
分母の\(2\)をなくしたいから分母に\(2\)をかければいい
\(\frac{4}{2}×\frac{1}{2}=1\)
これは間違っていますよね?
根号をなくしたからって
勝手に好きな数字をかけてはいけない!
当たり前ですが・・・w
どうすればいいか?
問題1 \(\frac{2}{\sqrt{3}}\)を分母に根号を含まない形で表しなさい。
① 分母の\(\sqrt{3}\)をなくすには必ず分母に\(\sqrt{3}\)をかけなくてはいけない!
② 好きな数字をかけて「もとの数」が変わってしまってはいけない!
\(\frac{◯}{\sqrt{3}}\)をかけて、「もとの数」が変わらない数字は
「\(\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3}}=1\)」です!
\(1\)をかけても「かけられた数は変わらない」!
つまり
- 「\(\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3}}=1\)」をかければいい!
\(\frac{2}{\sqrt{3}}×\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3}}\)
\(=\frac{2\sqrt{3}}{3}\)
答え \(\frac{2\sqrt{3}}{3}\)
「\(\frac{2}{\sqrt{3}}=\frac{2\sqrt{3}}{3}\)」
問題2 \(\frac{1}{\sqrt{7}}\)を分母に根号を含まない形で表しなさい。
\(\frac{\sqrt{7}}{\sqrt{7}}\)をかける!(1をかける!)
\(\frac{1}{\sqrt{7}}\)
\(=\frac{1}{\sqrt{7}}×\frac{\sqrt{7}}{\sqrt{7}}\)
\(=\frac{\sqrt{7}}{7}\)
答え \(\frac{\sqrt{7}}{7}\)
「\(\frac{1}{\sqrt{7}}=\frac{\sqrt{7}}{7}\)」
まとめ
分母の根号をなくす(分母を有理化する)ポイント!
- 分母と同じものをかける!
- ただし1になるようにする!
「\(\frac{\sqrt{3}}{\sqrt{3}}=1\)」、「\(\frac{\sqrt{7}}{\sqrt{7}}=1\)」など