選択肢にはコツがある!? ~迷った時に選ぶ方法!~
まずは普通に問題を解く方法からいきましょう!
問題 次の\((A)\)、\((B)\)、\((C)\)に入る数や式の組み合わせについて、正しいものを①〜⑤から\(1\)つ選びなさい。
「底面の\(1\)辺の長さが\(a~cm\)、高さが\(h~cm\)の正四角柱の体積を\(V~cm^3\)とする。\((A)\)を一定にすると、\(V\)は\((B)\)に比例し、比例定数は\((C)\)である。」
もくじ
体積(式)を求めよう!
- 体積=底面積×高さ×\(\frac{1}{3}\)(錐なら\(\frac{1}{3}\)倍)
「底面の\(1\)辺の長さが\(a~cm\)、高さが\(h~cm\)の正四角柱の体積を\(V~cm^3\)とする。」より
正四角柱の底面は正方形!
\(V=a×a×h\\V=a^2h~(cm^3)\)
比例とは\(y=ax\)
「\(y\)は\(x\)に比例する(\(a\)は比例定数で一定)」は「\(y=ax\)」だから
\(V=a^2h\)について考えられるのは次の\(2\)通り
- \(V\)は\(a^2\)に比例する(\(h\)は定数)「\(V=ha^2\)」
- \(V\)は\(h\)に比例する(\(a^2\)は定数)「\(V=a^2h\)」
\(V\)は\(a^2\)に比例する(\(h\)は定数)「\(V=ha^2\)」のとき
\((A)\)を一定にすると、\(V\)は\((B)\)に比例し、比例定数は\((C)\)である。」
\((A),(B),(C)\)にあてはまるのは
\((h)\)を一定にすると、\(V\)は\((a^2)\)に比例し、比例定数は\((h)\)である。」
となる。
これを満たすのは④
\(V\)は\(h\)に比例する(\(a^2\)は定数)「\(V=a^2h\)」のとき
\((A)\)を一定にすると、\(V\)は\((B)\)に比例し、比例定数は\((C)\)である。」
\((A),(B),(C)\)にあてはまるのは
\((a^2)\)を一定にすると、\(V\)は\((h)\)に比例し、比例定数は\((a^2)\)である。」
となる。
これを満たす選択肢はない。
よって、
答え ④
選択肢のコツとは?
この方法は問題が全くわからない場合のみ使いましょう!!!
ただ闇雲に①〜⑤までの選択肢を書くより、正答率が上がります!
問題を出題する側として考えることが大切!
問題を出題する側は、選択肢に迷いを混ぜたい!
まずは\((A)\)の選択肢を考えます。
選ぶことができるのは「\(a\)」か「\(h\)」の2択です。
- 「\(a\)」を選ぶと①か②の\(2\)通り
- 「\(h\)」を選ぶと③か④か⑤の\(3\)通り
出題者は\((A)\)の選択肢で\(2\)通りに絞らせるのか、それともまだ\(3\)通りもあると思わせるのかどちらでしょうか?
正解は、「できるだけ迷わせたい!」です。
つまり、\((A)\)がわかったとしても「まだ\(3\)択ですよ!」としたいのです。
選択肢を絞る方法!
選択肢①〜⑤で同じものに丸をつけてみましょう!
\((A),(B),(C)\)の順に選択肢を絞っていきます。
\(A\)では、先ほどの考えで「迷わせたい!」から③④⑤になる可能性が高いことがわかります。
次に\((B)\)では、「\(a^2\)」か「\(a\)」を選ぶことになり、「\(a^2\)」を選ぶと\(2\)択になるので③か④になる可能性が高いことがわかります。
この「選択肢のコツ」を利用すれば、\(5\)択で正答率\(20\%\)を\(2\)択で正答率\(50\%\)まで引き上げることができます!!!
問題が全くわからないときに活用してください♪