相似な図形 ~基本事項を押さえる~
相似(そうじ)とは?
普段の生活では全く聞かない言葉です!
シンプルにこれだけ知っておけばOK!
- 相似・・・ある図形を拡大、縮小した関係である!
もくじ
相似比とは?
例えば「正方形を2倍に拡大しといて〜」とか言われたらどんな大きさの正方形を思い浮かべますか?
きっと普通に2倍に拡大した正方形を思い浮かべると思います!
何も考えずに思い浮かべることができた人はセンスありです😊
では具体的に何が2倍になっているのかを見てみましょう!
- 対応する辺の長さの比はすべて等しい
- 対応する角の大きさはすべて等しい
相似な図形において「対応する」とは、”拡大” または “縮小”して重なることです!
つまり
「正方形を2倍に拡大しといて〜」では、相似比が1:2になります☆
練習問題で慣れよう!
例題 △\(DEF\)は △\(ABC\)を\(2\)倍に拡大した三角形です。次のア〜カを答えなさい。
(1)\(BC:EF=\) ア \(:2\)
(2)\(AB:DE=\) イ \(:2\)
(3)\(CA:\) ウ \(=1:2\)
(4)\(∠ABC=∠\) エ
(5)\(∠BAC=∠\) オ
(6) カ \(=∠DFE\)
(1)\(BC:EF=\) ア \(:2\)
\(BC:EF=5:10\\~~~~~~~~~~~~~~=1:2\)
よって
答え \(1\)
斜めの長さを求めるのは厳しい⁉︎
(2)\(AB:DE=\) イ \(:2\)
三平方の定理を使えば斜めの長さを求めることができますが、少々面倒です💦
- 縦と横の長さから考えよう!
- \(2\)倍していることがわかる!
よって
答え \(AB:DE=3:6\\~~~~~~~~~~~~~~=1:2\)
斜め長さを縦と横の長さから考えるのも面倒くさい⁉︎
思い出してください☆
- 対応する辺の長さの比はすべて等しい
- 対応する角の大きさはすべて等しい
(3)\(CA:\) ウ \(=1:2\)
よって
答え \(FD\)
対応する順に書かなくてはいけません!
❌ \(DF\)
(4)\(∠ABC=∠\) エ
- 対応する辺の長さの比はすべて等しい
- 対応する角の大きさはすべて等しい
よって
答え \(DEF\)
対応する順に書かなくてはいけません!
❌ \(FED\)
(5)\(∠BAC=∠\) オ
- 対応する辺の長さの比はすべて等しい
- 対応する角の大きさはすべて等しい
よって
答え \(EDF\)
対応する順に書かなくてはいけません!
❌ \(FDE\)
(6) カ \(=∠DFE\)
- 対応する辺の長さの比はすべて等しい
- 対応する角の大きさはすべて等しい
よって
答え \(ACB\)
対応する順に書かなくてはいけません!
❌ \(BCA\)
まとめ
大切なことは
- 対応する辺の長さの比はすべて等しい
- 対応する角の大きさはすべて等しい
練習問題では「\(2\)倍に拡大した三角形」と言っているので
相似比は必ず \(1:2\)になります!
よって
実際は、長さをいちいち測ることなく「一撃で」答えることができます☆