体積が最大になる問題の解き方
問題 図のように、直径\(AB=8cm\)である半円\(O\)があります。点\(P\)は\(\stackrel{\frown}{AB}\)上を点\(A\)から点\(B\)まで動きます。\(\triangle{ABP}\)を線分\(AB\)を軸として\(1\)回転させてできる立体の体積が最大になるとき、その立体の体積を求めなさい。ただし、円周率は\(\pi\)とします。
もくじ
回転させてできる立体の体積を考える
線分\(AB\)を軸として\(1\)回転させると、円錐が\(2\)つ合わさった立体ができる!
このとき\(2\)つの円錐は、「どちらも底面が同じ円」である。
\(P\)の位置が動くと体積はどうなる?
\(P\)の位置を動かしたときの立体を見てみましょう!
さっきより体積が大きくなっている。
なぜ?
- 底面の円が大きくなっている。
- 高さは\(AB\)のまま変わっていない。
以上のことから、点\(P\)と線分\(AB\)の距離(底面の円の半径)が最大になるとき回転体の体積が最大になる。
体積が最大になるとき
「図のように、直径\(AB=8cm\)である半円\(O\)があります。」より
底面の円は半径\(4cm\)だから、底面積は
\(\pi ×4^2=16\pi\)
\(AO=BO=4\)より、\(2\)つの円錐の体積は同じだから
底面積も高さも同じ!
- 体積=底面積×高さ×\(\frac{1}{3}\)(錐なら\(\frac{1}{3}\)倍)
\(16\pi ×4×\frac{1}{3}×2=\frac{128}{3}\pi\)
答え \(\frac{128}{3}\pi~cm^3\)
まとめ
どこが最大になるかわからなければ、とりあえず動いた図を書こう!
頭の中でイメージできるようになるのが理想ですが、いきなりは無理です。
何度も問題を解けば自然とできるようになるでしょう♪焦らずじっくりいきましょう!!!